2012年3月22日 (木)

分かりにくいメッセージ: コンピュータ、ネット、プログラム、エラーメッセージ

プログラムなどの出すメッセージの中に、意味の分かりにくいものがる。

例えば、無線モデムなどで、「接続中」というメッセージが出る。

これは、「接続しようとしている(接続試行中)」の意味なのか、「接続した状態にある(接続継続中)」の意味なのか、曖昧である。前者ならば「まもなく接続します」、後者ならば「接続済みです」などとしてほしいものだ。

また、ブラウザの出す「セキュリティで保護されたWebページコンテンツのみを表示しますか?」というメッセージも分かりにくい。イエスの場合はわかるが、ノーの場合どういう動作になるのか。

目の前に饅頭と羊羹と煎餅がある状況で、「あなたは饅頭だけ食べる?」と聞かれたとする。「いいえ」で答える場合、次のどちらもありうる。

A:「いいえ。(羊羹も煎餅も食べます)」

B:「いいえ。(お腹がすいていないので、どれも食べません)」

まあ、「保護されていないコンテンツも含めすべてを表示する」という意味なのだろうが、それなら例えば「危険なコンテンツの表示をブロックしますか」とでもした方が分かりやすいのではないだろうか。

こういう微妙な問題を含んだメッセージはまだましだが、英語を機械訳したらしく全く日本語になっていないひどいのも時々ある。例はまた今度。

2012年3月 2日 (金)

週刊文春 12.3.8 「フジテレビがひた隠す"火渡り"で老人に重傷を負わせた最低の番組」

 週刊文春が、最近のとんねるずのバラエティ番組での事故にからめて、8年前の事件を報じ、フジテレビの姿勢を批判している。

 週刊文春 12.3.8 「フジテレビがひた隠す"火渡り"で老人に重傷を負わせた最低の番組」より
 〇三年末から翌年にかけて、フジテレビの深夜バラエティ番組「退屈貴族」収録で起きた重大な人身事故は、出演者が一般の独居老人であったこと、危篤に陥るほどのケガを結果的に一ヶ月以上も放置しながら、あげくに事故そのものを放送したこと、老人を笑いものにする番組内容などに鑑みて、放送史上おそらく最悪のケースである。
  (略)
 放送された問題のシーンを再現しよう。
 夕刻、都内の河川敷―。一人の老人が、灯油が撒かれて並べられたダンボールを前にしている。
 番組スタッフが「本当に火の上を歩くんですか」と聞くと「歩きますよ」と老人。「とか言って、ちょろっと横っちょ歩いたりして」と挑発すると、老人はやや憤然と「しない。そんなことは」と答えた。
 老人はスタッフから借りたライターで火をつけた。河川敷は風がよく通る。老人の前に、たちまち一メートル以上の火炎を上げる道が十メートルほどできあがった。ナレーションがここぞとばかりに煽り立てる。〈燃え上がりました。燃えさかる炎はアフガンです。果たして、本当にこの炎の中を裸足で歩くことなど人間にできるのであろうか〉「お願いします」フジテレビの番組ディレクター・K(32、編成制作局制作部)らは、パンツ姿で下半身むき出しの老人にそう声をかけた。老人は燃えさかる火の中に足を踏み入れた。
〈ランボーは、炎の中へと足を踏み出しました。ゆっくり、そして力強く。人類の未来のため、ランボーは前へと進むのです〉
 ふざけた台詞の中、画面に映る老人の足は火炎に舐められ見えなくなるほどだ。それでも十歩ほど歩いたが、激痛にがまんできなくなったのだろう、端まで歩き通すことはできず横に逸れた。膝に両手をつき青ざめた表情で「少し火が強かった」と言い、それでも気丈に「大丈夫」と声を出した。
 が、すでに火傷は足裏から太ももまで、下肢の広範囲に及んでいた。Kはこの時、足の皮が火傷でめくれ上がっているのを見ている。だが、ビデオを回し続けた。火を使う撮影なら必須の消火器も用意してなかった。あったのはバケツの水一杯だけである。
 火渡りの企画は、安直な二番煎じであった。六年前の九七年五月に放送された日本テレビの番組「投稿!特ホウ王国」を見たリサーチャーが、「火渡りと幽体離脱ができる老人がいる」とネタを上げてきたものだ。経緯は不明だが、老人がリンゴ箱をばらして燃やした上を歩く姿が放送されていた。「退屈貴族」の社外スタッフSは十一月下旬、早速、老人に電話し出演を依頼、承諾を得たとされる。
 企画会議では、ま.ず"幽体離脱"をさせ答えられない質問をして老人が困るところを撮り視聴者を笑わせる、その後で"超人技の火渡り"をさせ凄いと驚かせるという構成を決めた。
 十二月四日昼、フジテレビのK、社外スタッフYの二人は電車で老人の家に向かった。軒先で"幽体離脱"の撮影を二時間ほどおこなった後、河川敷に移った。ダンボールは老人が持参したが、灯油三リットルはフジテレビで用意した。そしてKらはビデオを構え、「お願いします」と火渡りの実行を促したのである。
 火渡りの後、老人は持参したオロナインを火傷でただれた足に塗ったが、歩くことはできなかった。Kらは、老人を背負ってタクシーに乗せ自宅に送った。酷い火傷を負っていることは明らかだった。だがKは、車中で病院に行くか尋ねたが老人は「大丈夫」と答えたと事故発覚後に釈明している。結局、Kらは二万円の出演料を支払っただけで、火傷の処置は何もせずフジテレビに帰社した。

 二日後の六日、老人の様子がおかしいことに気付いたのは隣に住む兄嫁だった。家の前に停まったタクシーに向かって、義弟が玄関を這いずっていた。
 老人は動けない状態が続いたあげく、九日、容体がいよいよ悪化、体がぶるぶる震えているのを兄が発見し、救急車で病院に搬送した。判明した火傷は足裏から太ももにかけて、表面積の三割近くに最重度の三度という重篤なものだった。事件性を疑った病院は地元警察署に通報、警察は老人の話の信憑性を疑いつつも、火傷を負った日時、場所と「フジテレビのロケ」であること、担当者名を聞き出した。
 翌十二月十日の夜、ついに声をかけても返事がなくなり、体温も三十四度まで低下、老人は生命が危ぶまれる状態となった。その日、警察署はフジテレビに対し、受傷者の氏名、日時、場所、担当者名を知らせ「火の上を歩くロケをおこなったか」と問い合わせた。
 おざなりな「調査」をしただけで、五日後、フジテレビは「該当するロケはない」と回答。結果、警察は事件性はないと判断、隣に住む兄夫婦にさえ事情を聞くことなく自傷事故として処理したことで、フジテレビの関与は闇に埋もれた。
 老人が生死の境を彷徨ってている間もKらによって番組作りは進んだ。十六日には、火渡りーンを"鑑賞"するタレントの反応、表情をスタジオで収録した。「退屈貴族」は文字どおり、退屈な表情を装う出演タレントに刺激的な映像を見せ、表情を変えた者は画面から消えるという趣向だ。制作側の者は、より刺激性の強いシーンをこれでもかと用意するのだ。
 一方、脳天気に番組が作られているさなか、病院では老人に表皮を移植する手術などが繰り返された。二十日には呼吸が一時停止、胃の複数ヵ所から出血・吐血、一肺には水が溜まり、臓器不全に陥るなど、重篤な症状が続いた。
(略)
 それは二重の意味で空恐ろしい光景だった。ひとつは、老人が燃えさかる火炎の中を歩くシーンをフジテレビ内で誰も疑問に思わずに放送したこと、もうひとつは、この時すでに死亡していた可能性のある老人を番組内で笑いものにしていたことである。

 (略) 

 老人はその後も手術を繰り返し、結局、自宅に帰ることは叶わず、歩行もできなくなった。事故から四年に満たない〇七年九月、都内の病院で腎不全で死亡した。腎機能の低下は火傷によってもたらされたものだ。

 ネットに流れていた番組の映像を見てみたが、たしかにこれはひどい。番組スタッフの感覚が麻痺していて、人を人として見ることができなくなっているとしか思えない。
 第一に、件の老人は正常な人ではないように見える。日本のランボーを尋ねて来た(というストーリーになっている)スタッフに「昨夜小泉(元総理)に会って幽体を出した」と意味不明なことを言っている。本人はランボーも知らず、自分がどのように扱われているのか理解できていない様子で、話がかみあわないのを笑いものにされている。
 私は、こういう人を出演させたこと自体が大変な問題だと思う。本人が同意したかどうかは問題ではない。素人の突拍子もない言動を笑いものにする番組は私は大嫌いだが、今回は、あまつさえ、精神疾患の疑いのある人に生命に関わる危険な行為をさせている。
 さらに、火渡りのシーンを見ると、たしかに文春が書いているように1m近い炎が立ち昇っていて、あんな中を人間が10mも歩いたらどうなるかは誰でもわかる。
 行者の火渡りなるものがあるが、人間が修行によって火傷をしなくなるということはありえない(走り方のコツをつかむといった意味での修行ならばありうる)ので、火をつける材料・間隔・火の中を走る時間や距離・渡る直前の足の裏の状態(湿った土の上にあればある程度は火傷を防ぐ効果があるだろう)など、経験的に、大火傷が生じない程度の条件を作っているのだろう。また、行者は足首まである股引のようなものを穿いていて、少なくともそこから上の皮膚は火にさらされていないが、今回の老人と同じ条件で走ったなら、恐らく股引やその上の装束に火が燃え移って大惨事になるのではなかろうか。
 老人は前にもテレビで火渡りを見せたことがあるというが、要するに、前回とは材料や風の強さなどの違いがあって、火勢のコントロールに失敗したのだろう。風の強い河原で10mほどのダンボールに火をつけるという提案を誰がしたのか分からないが、スタッフと老人との協同で番組を作成しているとすれば、スタッフは業務上過失傷害にあたる疑いがある。しかも、あきらかに大火傷を負っている老人を病院に運ばなかった無責任さ。
  法的な責任云々という以前に、スタッフが「受ける番組」を作ることしか頭になく、人間としてのまともな感覚を失っていることが問題である。
 以前米国のテレビ(CNN?)で見た大事故現場の報道で、呆然としている被害者からコメントを取れとのキャスターの要求に対して、現場の女性レポーターが「でもこの方はご家族を亡くしたんですよ」と抗議して拒否したのが非常に印象的だった。このような行動の取れる人は日本のテレビ関係者にいるだろうか。

たくさんのコメントありがとうございます。引用文中で略していた箇所を2箇所補いました。2012.3.7

2012年2月15日 (水)

大平シロー追悼

大平シローが死んだ。
私は、「漫才ブーム」の中で出てきた漫才師たちの中では彼が最も気に入っていた。追悼のため、少し思い出を書いておく。

ブームのころ、「漫才師の弁論大会」という愚劣な企画があった。
ツービートは、不参加であることによって光っていたが、参加者の中では、シローの話が最も良かったと思う。無理やり作ったとしか思えない話が多い中で、彼だけは素直に自分の言葉で語っているように思えたのである(審査員の上原ゆかりも同じような感想を述べていた)。
大体の内容は、自分は、赤面恐怖症になったことがあり、ツッパリと臆病の二面性があってコウモリのようだというような話だった。

ちなみにこのときの紳介の話は、障害者がどうたらというもので、何が言いたいのかさっぱり分からなかった(審査員の渡辺美智雄もそう言っていた)が、本人は自分の話に感極まって泣き出し、すごい迫力だというので1位になった。今思うと、紳介という人間の本質をよく表わしていたように思う。

最近は放送作家などとして活躍していたというが、コウモリのような性格を見事に活かした人だった。最盛期の漫才の映像をまた見たいものである。

2012年2月10日 (金)

電話でキンキン声でしゃべる女性 (日本女性に多い甲高い電話声 米国ではバカっぽいと思われる)

週刊ポスト2011年8月5日号に、面白い記事を見つけた。

日本女性に多い甲高い電話声 米国ではバカっぽいと思われる
http://www.news-postseven.com/archives/20110725_26582.html

この現象は私も以前から気になっていた。
電話でやたらに高い声になる人がいる。「はい、○○です」というところだけ高い声で言って、相手が誰かがわかると普通の声に戻る人もいる。その落差に驚く。

記事によると、

アメリカの女性は、人前や電話で話す時、日本人女性のように、普段より高い、かわいらしい声を出したりしない。むしろ逆だ。わざと声を下げる。落ち着いた、深い声ほど、有能で魅力的な印象を相手に与えられる、と考えられているからだ。

アメリカじゃ、キンキンした甲高い声は子供のうちだけ。高校生にもなると外見だけでなく、声もずっと大人っぽくなる。女性の政治家やアナウンサーの声も軒並み低い。職場や学校でのプレゼンなんかも、日本の「電話声」でやるのはNG。甲高くてかわいらしい声は、軽率でバカっぽく聞こえるんだって。

日本ではこれと逆に、中学高校あたりではまだ地の声で話しているが、「大人」になるとかえって高くなる傾向があるようだ。ただし、上に書いたように相手や状況次第で選択的に高くなる。職業として接客をする人にもその傾向が強い。少し前の言葉で言う「ぶりっ子」というのか、子どもっぽい声を出すことで、よく知らない相手との間の摩擦を減らそうとしているのだろうか(意識的にかどうかはともかく)。ただ、最近の若い女性では、普段と電話の時とで極端に高さの変わる人は減ってきたような気もする。

ところで、興味があるのは、これは日本特有の現象なのかどうかという点である。他のアジア諸国、例えば韓国などではどうなのだろうか。

また、「落ち着いた、深い声ほど、有能で魅力的な印象を相手に与えられる、と考えられている」のは米国だけのことか、いわゆる西洋全体にあてはまることか、また、現代になって生じたものか昔からあった感じ方かも興味がある。

2012年2月 9日 (木)

官吏ではないのにどうして「教官」「面接官」?

不思議に思うことがある。

一般に、「~官」というのは官吏、つまり、公務員のことを指すはずである。

それなのに、どうして、民間自動車教習所の指導員や私鉄、航空会社の操縦指導担当者のことを俗に「教官」と呼ぶのだろうか。さらに言えば、スキューバダイビングの教官などという言い方も聞いたことがある。もっとも、スイミングスクールの教官などとは言わないので、一定コースの修了が免許や資格につながるものの場合に言うのだろうか。(調理師や理容師の学校ではどうなのだろう?)

ちなみに、現在国立大学というものはなくなったので、大学「教官」がいるとすれば、公立大学だけのはずである。

同じ理由で、企業の採用面接担当者のことを「面接官」と呼ぶのもおかしなことである。

2012年2月 8日 (水)

「セシウム牛」などについて

新聞に「セシウム牛」という言葉が載っていたが、すごい造語である。類例を集めてみた。

 セシウム牛 -- 放射性セシウムで汚染された稲わらを食べた牛(の肉)。大分県議の発言が被災地農家の怒りを呼ぶ。
 バリウム鶏 -- 体重を重くするために硫酸バリウムを食べさせられていたニワトリ。中国重慶市で摘発。
 カドミウム米 -- カドミウムで汚染された米。イタイイタイ病の原因になったと言われる。略してカドミ米。
 タリウム少女 -- 母親にタリウムを飲ませる「実験」をした少女。
 ヘリウム声 -- ヘリウムガスを吸ってドナルドダックのようになった声。

まあ、今後も「ガリウム坊主」とか、「プラトニウム饅頭」とか、色々出てきてもおかしくないわけだ。

以下は、まともな物である。
 ラジウムせんべい -- ラジウムの成分入りのせんべい。これは温泉の土産物の商品名である。
 リチウム電池 -- これは別に面白くもないが。

2011年10月13日 (木)

高山正之は大嘘付き(その2) 変見自在 10.2.5について

この件は既にネット上に書いている方がいるが、やはり極めて悪質だと思うので、取り上げておく。

彼[小沢一郎]の血液型はB型だ。これも朝鮮半島では圧倒的なシェアを誇る血液型だ。そんなことから小沢は父佐重喜の時代に日本国籍を取ったという話がある。スタルヒンや小泉八雲と同じ帰化人だと。

そういわれてみると小沢の行動もいちいち頷ける。

まず、赤字部分は大嘘。O・プロコプ他『遺伝血清学』によると、東アジア3国のABO血液型の比率は次のとおり。(http://www10.ocn.ne.jp/~kanam/distribution_of_a_blood_type.htmlより。)

                   O     A     B      AB
日本           30.5   38.2   21.9   9.4
朝鮮           27.7   31.5   30.7   10
中国(広東) 45.5   22.6   25      6.1

「朝鮮半島でB型が圧倒的シェア」どころか約3割にすぎないし、一番多いのはA型である。

それ以上に問題なのは青字部分。これは、非科学的で悪質な詭弁かつB型の人と韓国の人の両方への差別発言であり、小沢氏への名誉毀損にも当たると思う。高山が何型かは知らないが仮にO型とすれば(上のようなことを書く以上B型ではないだろうから、約4割の確率であたっているはずである。また、高山の父か母の少なくとも一方がO型である確率はもっと高い)、それは「中国で圧倒的シェアを誇る」型で、「そんなことから」帰化人だという説が出てもいいわけだし、「そういわれてみると」高山の言動はよく理解できる、とも言える。中学生でも知っているABO血液型の遺伝の仕組みを考えれば、いかにナンセンスな話かが分かるが。

2011年9月18日 (日)

高山正之は大嘘付き 変見自在 11.9.2について

高山正之の書くものは、「特殊を一般にすりかえる」詭弁に満ちている。特に、「出自を同じくする者は皆同じ考え方をする」という誤った前提に立つ詭弁と、「外国の指導者は一般に、優秀な日本人への恨みを動機として行動する」という馬鹿げた論法は、ほとんど毎回見られるパターンである。

詭弁という以前の事実そのものの誤り(要するに嘘)にも満ちている。

変見自在 11.9.2より

 マッカーサーは占領時、二千五百人の宣教師を呼び、国際キリスト教大学も建てて日本人のキリスト教化を図ったが、こういうノア的な発想が理解されず、入信者は一人もなかった

「ノア的な発想」の意味は、原文を読まないと分からないと思うが、あまりに馬鹿馬鹿しいので説明を省略する。
「一人もなかった」というのは大嘘。終戦直後から1950年代にかけては(室町末期を除けば)日本のキリスト教信徒数が最も大きく伸びた時代である。「一人もない」というのだから一例挙げれば反証として十分なわけだが、真珠湾攻撃時の攻撃隊長であった淵田美津雄(元大佐)の例が有名である。淵田は、ディシェイザー(ドゥーリトル爆撃隊の一員で日本の捕虜になり、戦後宣教師として日本に来た人物)の布教ビラがきっかけでキリスト教に入信し、アメリカ各地を布教して回った。

なお、終戦直後には、救世軍の炊き出しが目的で入信する野宿者もいたようだが、これは、1990年代のロシアで、食料目当てでオウム真理教に入信した路上生活者がいたのと同じ現象である(あくまで「そういう者いた」ということである。高山のように一般化するつもりはない)。上の話を高山式に書くと、例えば次のようになる。

「1990年ごろ、ロシア人の伝統的に怠惰な国民性により餓死者が続出する状況で、暖かい食事に惹かれて多くのロシア人がオウム真理教に入信した。これに腹を立てていたプーチンは、日本の援助のおかげで経済事情が少し回復すると、北方領土にロシア正教会を立てて布教を図った。朝日新聞は得意げに報じたが、実際は入信者は一人もなかった」

2011年9月 6日 (火)

田中真紀子が外務委員長?正気の沙汰か?

注目を集めているのは、田中真紀子元外相の衆院外務委員長内定と、岡田克也前幹事長の衆院予算委員会筆頭理事への起用だ。

 田中氏は2001年4月の外相就任から翌年1月に更迭されるまで、人事や外交日程の調整を巡り、外務省としばしば対立。同省を「伏魔殿」と呼んだこともある。このため、同省は「驚愕の人事だ。外交を進めなくてはいけない時期に、そういう人事をする民主党の感覚がわからない」(幹部)と動揺を隠せない。(2011年9月6日 読売新聞より)

 こともあろうに田中を外務委員長とは。挙党一致か何か知らないが、野田内閣の前途は多難といわざるを得ない。当選回数の多い議員が少ないという民主党の事情もあるのだろうが。

田中真紀子は、外相就任早々、アメリカ大統領の特使として来日したアーミテージ国務長官との会談を「ランクが違う」と直前にキャンセルして物議を醸した。このときは、あわてて首相の小泉がアーミテージ国務長官と会っている。さらに、北朝鮮の金正日の息子の金正男が偽造パスポートで入国しようとして成田空港の入管当局に拘束されるという事件が起きた。その処理について指示を求められた田中は、「私知らない。勝手にして、すぐ帰して」と背を向け、両耳で耳を押さえて怒鳴ったという。外務官僚たちをあきれさせ、当然ながら反発を招いた。

 以後、外務官僚たちは、しぎりに田中の“問題発言”をリークし始める。(田原総一郎 『今だから言える日本政治の「タブー」』より)

 こうした外務官僚と田中の確執を経て、やがてNGO出席問題が起こり、田中はなにやら悲劇のヒロインのような格好になって、困り果てた小泉による、野上外務次官と田中外相の両者の更迭となる。NGO問題をそれ単独で見れば外務省に非があったと思うが、そのことは、外務大臣としての田中の不適格性とは別問題である。

 櫻井よし子が「田中真紀子という人物を、決して国家の要職 につける愚は二度と犯してはならない」と発言していた。櫻井とはほとんどすべての問題に関して意見が合わないが、この件についてのみは、全く同感である。

 そもそも、半身不随で言葉も操れない父親を選挙に立候補させ中国まで連れて行った真紀子という人間の人間性を私は全く信用していないが。

 なお、上記の田原の本には、「サンプロ」出演をめぐる田中との裏話も書かれていて、これも、田中という人間を知る上でなかなか興味深い。

2011年8月20日 (土)

週刊誌を自炊する

最近、読み終わった週刊誌を「自炊」している。

週刊誌の記事を後で読み返したくなることは案外よくある。以前はスクラップをしていたのだが、かさばる上に、検索が面倒、収録しなかった記事が見たくなることがある、などの難点があった。いっそ丸ごと電子化しようと思い立ったのである。

方法は簡単で、ホチキスをはずし、折り目にそって裁断機で真っ二つに切断し、ScanSnapにかけるだけである。慣れれば1冊5分程度で処理できる。ホームセンターで500円くらいのホチキス外し器具を購入した。本の場合より処理はむしろ簡単だし、通常は読み捨てにするものなので、切断することにためらいもない。

後は、ある程度冊数がたまったところで、ScanSnap OrganizerでOCR処理し、検索可能なpdfファイルにする。

こうしておけば、100%ではないものの、多くの場合、キーワード検索によって必要な記事にたどりつくことができる。ただ検索にかなりの時間がかかるが、これは、ハードの進歩によって早晩解決されると踏んで、今のところ我慢している。

全面広告などのページは削除したくなるが、これは、削除しない方がよい。そのままにしておけば、pdfでのページ番号と実際のページが一致するので、目次からジャンプするのに便利だからである。

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